IBM IBMがルーブル美術館を欧州初のスマート・ミュージアムに変革 - Japan
2012年3月13日
IBMがルーブル美術館を欧州初のスマート・ミュージアムに変革
ルーブル美術館は、インテリジェントなマネジメント・システムの導入によって年間数百万人にも上る入場者にギャラリーを開放したまま、美術品を保護・保存できるようになります
[米国ネバダ州ラスベガス 2012年3月5日(現地時間)発]
IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、CEO:バージニア・M・ロメッティ、NYSE:IBM)は本日、世界最大級の敷地面積65万平方フィートを誇るパリのルーブル美術館と、設備や美術品の保護および保存に向け、協業していることを発表しました。
18世紀に設立されたルーブル美術館には、世界で最も有名な絵画「モナ・リザ」を含め、先史時代から1848年までに制作された何千点もの芸術品や美術品が展示されています。館内設備や世界有数の美術品の保護および保存のために、ルーブル美術館のスタッフは年間65,000件もの修理やメンテナンス業者の訪問に対応しています。IBM® Maximo Asset Managementソフトウェアを導入することで、美術館のスタッフはメンテナンス業務を効率化し、お客様へのサービスはもちろん、業務効率性、リアルタイムでの作業、美術館の管理の面で改善を図ることができました。
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2011年の総入場者数が過去最高の880万人に達するなど、欧州で最も入場者数の多い美術館として、ルーブル美術館はほとんどのギャラリーを毎日開放することを目標の1つに掲げています。65,000件以上もの修理やメンテナンス業者の訪問に対応しながらその目的を達成するためには、修繕や予防的なメンテナンス業務のさらなる効率化が求められていました。IBMとの協業以前、ルーブル美術館のスタッフは設備の修繕やメンテナンスを扱う何百社ものベンダーを紙面で管理していました。ギャラリーのほとんどを毎日開放するためには、メンテナンス業務を電子化して管理するツールを導入し、修繕や予防的なメンテナンス業務のさらなる効率化を図る必要があるという結� �に達しました。
そこでルーブル美術館は、美術館スタッフが使用する一元化されたデータベースと共有レポジトリーを構築するために、IBMのビジネス・パートナーであるSQLIにIBM Maximoソフトウェアのアップグレードを依頼しました。このソフトウェア・ソリューションが実現する一元化されたデータベースにより、ルーブル美術館は展示室の計画、清掃、メンテナンス、撤去や、各展示室およびギャラリーの空調、暖房、エレベーター、照明といった設備、2,500以上にも上る扉の施錠システムを可視化することができます。
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ルーブル美術館の電子メンテナンス・マネージメント・システムの部門長であるメチン・ペリト(Metin Pelit)氏は次のように語っています。「年間数千もの修理、清掃、メンテナンス業者の訪問を管理し、設備や美術品の保存を行う一方でギャラリーをお客様に開放するのは非常に困難な仕事でした。IBMソフトウェアを導入したことで、インフラストラクチャー全体を可視化および改善し、どのように問題に対処するかを詳細な情報に基づいて決定するだけでなく、今後起こりうる問題についても事前に対応できるようになりました。」
美術館内の個別システムからデータを取り込むことができるマネジメント・システムを導入したことで、ルーブル美術館のスタッフやベンダーは、1つ1つの資産について一貫した情報をリアルタイムで取得できるようになりました。また導入したソフトウェアは、設備機器やシステムの性能および信頼� �を予測することができるため、美術館のスタッフは修理や交換の時期を見極めやすくなりました。
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「建物は複数のシステムで構成された巨大なシステムであり、これらのシステム間で情報をやり取りできるようにすることで、よりスマートにすることができます。ルーブル美術館の場合は、この世に2つとない、何千点もの美術品の保存を万全にしながら、毎年何百万もの入場者に対応しなければなりません。Maximoソフトウェアを活用して美術館全体の資産の状態を1つのデータベースで監視できるようになったことで、システムが互いに情報をやり取りし、美術館スタッフがより簡単かつ効率的に美術品や設備を保存できるようになりました。その結果、ルーブル美術館は現在、ほとんどのギャラリーを毎日お客様に開放できるようになっただけで なく、同時にコストや消費電力も削減しています。」
IBMのソフトウェアによって、ルーブル美術館は所有資産の数、位置、メンテナンス履歴など、所有資産をより詳しく把握できるようになります。このソフトウェアの導入により、ルーブル美術館スタッフは、予定されたメンテナンス業務はもちろん、突発的なメンテナンス業務にも対応できるようになり、作業依頼から作業依頼書の作成、作業完了、実施した作業内容の記録などを管理できるようになります。またこのソフトウェアは、適切なコントラクターへの作業の割り当て、コストの見積もり、承認、プライオリティーの設定、そして美術館全体や個別のギャラリーにおけるメンテナンス業務の実施などに活用されています。また、Maximoを導入したコントラクターをはじめとするメンテ� ��ンス・スタッフの事後点検にも対応しています。この情報に基づいて業者に業務を依頼し、その結果、業者は顧客ニーズにより適応したサービスを提供できるようになります。
IBMインダストリー・ソリューションのバイス・プレジデントであるデビッド・バートレット(David Bartlett)は次のように述べています。「今日のテクノロジーによって、私たちはビルが発するさまざまな情報を「聴く」ことができるようになりました。美術品やインフラストラクチャーの管理や保存をよりインテリジェントに管理するシステムを構築したことで、ルーブル美術館は世界中の人々が楽しめる美術館へと生まれ変わることができました。」
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IBMは、コスト削減、システム管理の改善、二酸化炭素排出量の削減などを実現するため、美術館やオフィス・ビル、倉庫、工場、発電所、研究所、キャンパス、アパート、リゾートなどのさまざまな建物を管理するテクノロジーを提供しています。IBMのソフトウェア、ハードウェアおよびサービスは、よりスマートな建物、都市、公共施設、オフィス、交通システム、そしてあらゆる業界における業務において、世界中のインテリジェントで互いに接続されたインフラストラクチャーの開発、管理、維持を支援しています。
2010年2月にスマーター・ビルディング・イニシアティブを発表して以来、IBMは業界全般にわたるビルディング・オートメーション・ソフトウェアと統合可能なスマーター・ビルディング・ソリューションのポー� �フォリオを作成してきました。IBMのリアルタイムでの監視・分析機能、設備・空きスペース管理機能および高性能の柔軟なダッシュボードは、運用コストおよびエネルギー・コストの削減や資産管理および信頼性向上の実現において、施設の所有者や管理者を支援します。
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(US)
当報道資料は2012年3月5日(現地時間)に、IBM Corporationが発表したものの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
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