2012年2月6日月曜日

心理的負担が大きい脱毛への対処方法 - 抗がん剤治療の効果と副作用


心理的負担が大きい脱毛への対処方法

化学療法と放射線療法では、
副作用の脱毛の起こり方に違いがあります。

化学療法の場合は、ある日突然、
髪をとかしたときのブラシ、枕などに、
毛がまとまってついているのを見つけて驚いたりします。

脱毛量は人によって異なり、
気づかないほどわずかな場合もあります。

頭髪がまったくなくなることはありませんが、
ときには、まつげや眉毛、わきの下の毛や
陰毛が抜けることもあります。

一方、放射線療法の場合は、
放射線を照射した部分だけが脱毛します。

頭部への照射では、頭髪がほとんど
抜け落ちてしまうことがあります。

脱毛は一時的なもので、化学療法では3~6か月、
放射線療法でも6か月~1年ぐらいで、
毛髪がほぼもとの状態に戻ります。

しかし患者さんの精神的ショックは大きく、
全身状態の悪化まで誘発しかねません。

脱毛についてまったく知らないでいると、
ショックが大きいものです。

あらかじめ患者さんと家族が説明を受けて納得しておき、
脱毛のショックを乗り越えることが
望ましいといえます。

治療が始まる前に、頭髪を短くカットしておき、
脱毛が始まったら、一時的にカバーするため、
帽子やかつらを使用してもよいでしょう。

脱毛以外の副作用も、治療が終了し、
体力が回復すれば、徐々に改善していきます。

口の中の荒れや痛みには、うがいをこまめに行ない、
刺激のある食べ物を避けます。
皮膚に症状が出ているときは、
かみそりによるひげそりを控えましょう。


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