疑問氷解:ビタミンって何? - 毎日jp(毎日新聞)
◇13種あり、成長や健康を助けます
Q ビタミンは何種類あり、どんな働きをするの?(東京都北区、小2)
A 疲れた顔で鏡を見つめ、「ビタミン不足だわ」と深いため息をつくお母さん。「健康のためビタミンCをとりましょう」なんて呼びかけも、よく聞きますね。ビタミンって、一体何でしょう?
ビタミンは、体の成長をうながしたり、病気を防ぐための栄養素の一つです。体の中で自然に作られることがないので、野菜やサプリメントなどで外から取り込まなければなりません。
ビタミンを初めて発見したのは日本人。化学者の鈴木梅太郎が1910年、米ぬかから「オリザニン」(今のビタミンB1)という物質を取り出すことに成功しました。次にアメリカの学者、フンクが発見し、ビタミンと名づけました。発見された順に、A、B、C、D……と名前がつきました。
ビタミンは、全部で13種類。大きく分けて、水に溶けやすい水溶性ビタミンと、水に溶けず、脂肪質のものに溶けこみやすい脂溶性ビタミンがあります。
水溶性ビタミンは、ビタミンB1、B2、B6、B12、C、パントテン酸、ニコチン酸(ナイアシン)、葉酸、ビオチンの9種類。ビタミンCは、ミカンやレモンなどの酸っぱい果物、イチゴ、メロンのほか、多くの野菜に含まれており、肌や粘膜の働きを助けます。ビタミンCが足りなくなると、骨折しやすくなったり、傷が治りにくくなったりします。
白いご飯などの炭水化物をエネルギーに変えるのを助けるビタミンB1は豚肉や玄米、口角炎などに効くビタミンB6はマグロやニンニクで取ることができます。
脂溶性ビタミンには、ビタミンA、D、E、Kがあります。ビタミンAは、カボチャやニンジン、ホウレンソウなどに含まれます。視力や皮膚の働きを維持する効果があります。レバーに含まれるビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける働きがあり、骨()を丈夫()にします。
野菜()や魚()、肉()をバランスよく食()べて、さまざまなビタミンを取()ることが大事()ですが、大人()になって忙()しくなると、ちゃんと食事()ができなくなってしまうもの。ビタミン不足()になってしまうので、薬局()で売� ��)っているビタミンのサプリメントを飲()む人()も多()いです。
小学生()のみなさんは、サプリメントではなく、食事()からさまざまなビタミンを取()りましょうね。【中嶋真希()】
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